ラスベガスは初めてではなく20年ぐらい前に、当時サンフランシスコ近辺に滞在していた長男一家を訪ねたついでにラスベガスに2泊してグランドキャニオン見物をする予定だった。ところが悪天候のため飛行機が飛ばずラスベガス見物しか出来なかった。予定外のショー見物で時間を過ごしたが、テーブルで同席したミズーリ州の老夫婦にトルーマン ( 同州出身 )を話題にしたら大いに話しがはずんだ。
ということで二度目は前回ほどにはラスベガス見物はしなかったが、全行程をバスに同乗した日本人ガイドが同地の生活ぶりを語ってくれたのが面白かった。ラスベガスは夏季は高温になるので、その間不在にする場合は冷房を付けっ放しにする ( そうしないと家具類がおかしくなる!)、庭の水撒きは義務であるなどなど。しかし同地のあるネヴアダ州や南カリフォルニアはコロラド川を唯一の水源としており、その水量はしだいに減少しているとのこと。今後もその傾向が続くとすればラスベガスは ( ロサンゼルスもサンディエゴもだが ) 将来廃墟になる可能性がある。それなのにいっときの繁栄を享受している姿は、ギャンブル都市という側面を離れても ( 近年は家族連れも楽しめる配慮はしている ) 帝国末期のローマに似ていると思わないでもなかった。
元来グランドキャニオン見物の基地としてラスベガスを選んだのは、米国勤務が長かった友人が同地は一度は見る価値があると、気のない私の背中を押したためだった。同君が推奨した理由と同じだったかは知らないが、米国の一面を見た思いのする都市ではあった。その後の米国の不動産の大不況でガイドは住宅のローンを払い続けられただろうか。
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