2015年8月26日水曜日

外国人の姓名表記




陸上短距離走でサニブラウン選手が注目されている。フルネームはサニブラウン・アブデル・ハキームとのこと。サニブラウンが姓で、日本人だから姓が先に来るのは当然だろう。

ところが外国人の場合は表記順に統一がないようだ。ジローラモと言えば「ちょい悪オヤジ」役で人気のイタリア人だが (姓はパンツェッタ )、姓がジローラモだと思っている日本人は少なくないのでは?  私はたまたまルネサンス時代のフィレンツェの宗教的独裁者サヴォナローラからジローラモが名であることを知っていたが (これって自慢? )。

むかしは欧米人の姓名を記すときは、名 ( first name )+姓 ( family name ) の順に書くのは当たり前だったが、ジローラモのように最近はそうでもないようだ。日本在住の外国人だけ、姓+名になったかと思ったが、最近人気のテレビ東京の番組「YOUは何しに日本へ?」で とぼけた声で番組を盛り立てているボビー・オロゴンの場合は名+姓であり、まったく統一がない ( まさかアフリカ人は欧米人ではないから? )。キャロライン・ケネディ大使については言うまでも無い。

外国人でも記述順が姓+名の場合があるからややっこしい。1956年のハンガリー動乱中首相を務めソ連軍による動乱鎮圧後処刑されたナジ首相 ( 冷戦時代のもっとも暗いエピソード の一つ ) は日本と同様 ナジ ( 姓 )+ イムレ ( 名 )がハンガリーでの記載順らしいが、当時の日本の新聞ではヨーロッパ人ということで? イムレ・ナジと書かれていた。間違えなかっただけでも立派?

少なくとも日本在住の外国人は日本式で行くというならそれも結構だが、現在のように双方入り乱れているのはおかしいのでは?それとも、どちらでも自分の懐が痛む訳では無しと達観するのか?

PS.  スターリン暴政の一番の被害者はソ連人だったと以前のブログに書いたが、「ロシア人 ( 正確には旧ソ連人 ) と書くべきでした。そうでないと論旨が不明確になる怖れあり。

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