米国のトランプ政権によるベネズエラのマドゥロ政権打倒の後の同国の政情は多くの人々を当惑させているのではないか? 何よりもトランプがマドゥロ政権の忠実な副大統領をそのまま大統領に昇格させ、これまで前政権と闘ってきたマチャド氏の政治家としての適格性に疑問を表明したかと思ったら、 これまで前政権に阻害されて来たマチャド氏が受賞したばかりのノーベル平和賞のメダルをトランプに進呈した。
私はベネズエラの二代にわたった全体主義的独裁の打倒後すぐに旧政権と闘ってきた勢力が政権を担当することは1930年代のスペインのように内戦を生む危険が少なくないと思うので、暫定的に旧政権の副大統領に政権を委ねたことは理解できないではない(トランプの眼中には石油の確保が最優先事項だったのだろうが)。他方マチャド氏がノーベル平和賞のメダルをトランプに進呈したことに驚いたのは私だけでは無いと思うが、自らも生命の危険に晒されてきたマチャド氏が独裁者の追放をベネズエラにとって何よりも重要と考え感謝したとしても、 それほど不条理では無い。ともあれ、同国の民主主義の着実な歩みを願ってやまない。

