今日のNHKのBS放送の番組『ワイルドライフ』は、アルゼンチン沖のフォークランド諸島でのイルカの生態を克明に追っていた。新聞の番組表にはフォークランドの名は勿論、 イルカの生態の番組とも表記されていなかったので、 私は偶然に途中から見たのだが、フォークランド諸島が舞台と知って番組を最後まで見た。
同諸島を巡る英国とアルゼンチンの間の「フォークランド戦争」が起こったのは1982年のこと。同諸島は両国の住民が住むとはいえ、多年英国領だった。ところが、アルゼンチンの軍事独裁政権が人気取りのため、 植民地解放を口実に同諸島の奪還を試みた。何しろ南極に近い絶海の孤島で、よもや英国が再奪還のため出兵するとは思わなかったのだろう。しかし、サッチャー英首相は空母を含む英国艦隊を送り、最新兵器を駆使した海戦により同諸島を再奪還した。
英国艦隊がプリマス軍港に帰還した時、テレビで見た英国民の歓迎ぶりはすごかった。大戦後の植民地独立の趨勢を受けて大英帝国の消滅を不本意ながら受け入れてきた英国民が、それに便乗しようとしたアルゼンチンの軍事独裁政権を敗北させたことがどれほどの喜びだったかは私にも理解できた。これでサッチャー首相の人気が高まったことは言うまでもない。