2026年7月25日土曜日

 クルーズトレイン「ななつ星」の時代

  JR九州に「ななつ星」という名の特別観光列車があることは知っていたが、たまたまNHKテレビの「プロジェクトX」で同列車を取り上げたので、途中からだが全篇の四分の三ぐらいを見た。

 豪華列車であることは当然予想していたが、1泊2日コース1名70〜95万円、 3泊4日コース1名135〜170万円(部屋が2人部屋なのでX2必要) と知って驚いた、というより仰天した。一例だが、使用する陶器(磁器?)に19代?柿右衛門作のものもある由。要するにすべての用具が超一流のものばかり。そして予約を取るのが容易でないとか。今年初めて世界の豪華列車コンクールで、かのオリエント・エクスプレスを抑えて一位になったという。超満員電車で通学し、一瞬遅れたら下車できず、周囲の乗客がニヤニヤしていた経験を持つ身としては、世の移り変わりの激しさに唖然とするばかり。

2026年7月19日日曜日

 犬派の勝利?

  家庭の愛玩動物としての犬と猫に対して世の中には犬派と猫派が存在するようだ(私は犬派)。 愛玩動物が人を和ませる仕事以外で我々人間に役に立つかはどうでもよいとも言える。しかし、有用性という点では明らかに犬が上である。我が家が最初に犬を飼ったのは戦後間も無くで、当時は結構あった強盗などの現実に備えるためだった。今の我が国ではそうした必要はほとんどないだろう。

 NHKのBSテレビで「犬のお仕事NZ編」という番組を見た。果物のキウイの名前の元になったと言われるニュージーランドの森に住むチャボほどの大きさの鳥の保護に活躍する犬の紹介番組だった。枯れ枝の層の下に住むキウイを他の動物から保護するため犬の嗅覚を利用して発見し保護する。 犬がたとえば税関などで不法な動植物製品の持ち込み防止に活躍していることは誰でも知っているだろうが、犬派の私としてはまた一つ犬の貢献を知り満足だった。

 

2026年7月17日金曜日

 国旗損壊罪への判断

  国旗損壊罪が今日成立するという。法案は「人に著しく不快または嫌悪の情を催させるような方法で......公然と国旗を損壊した」場合、2年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金を科す」との内容と聞く。

 法律家ではない私は軽々しく判断はしたくないので、何よりも諸外国の例を挙げてほしいと思うのだが、私が購読している新聞は、他の問題では他国のケースを紹介することが少なくないのに、今回はこれまで(法律が成立するというのに)、 そうした解説記事が無い。せめて事後でも報道してほしい。それまでは私は判断を保留したい。

2026年7月13日月曜日

 カレー味さまざま

  どこかのテレビ局で蕎麦屋でカレーそばを食する番組があった。私はカレーそばの愛好者ではないが、いっときカレー丼はたびたび食した。カレーライスも嫌いではないが、和風味のカレー丼は醤油味で育った昭和一桁組の私の好みに会った。

 何十年前の話になるが、1970年代に関連文献を求めて国会図書館を複数回訪ねたことがあり、昼食は館内の食堂でカレーライスを食した。ところが、最近は知らないが当時の同館のカレーライスには肉片は小さな数片しかなかった。同館には外国人の利用者も稀ではないのに、これは国辱ものだと思った。

 同じ頃、留学九年後にやっとヨーロッパ再訪の機会があり、当時は航空運賃の割引など一般的ではなかったので、安い南回り便(タイ国際航空)を利用したが、バンコック空港の食堂のカレーライスはもっと肉片が多かったと記憶する。現在の国会図書館のカレーライスはもっと国力にふさわしいものになっていると思うが...........(食い物の恨みは恐ろしい!)。

2026年7月8日水曜日

 晴美と寂聴

  NHKテレビのEテレの『知恵泉』が瀬戸内晴美(寂聴)の生涯を今回取り上げた。私は彼女の小説を読んだことはなく、後半生をメディアを通して知るだけなので、とかく毀誉褒貶の多いらしい彼女の前半生を知りたくて見た。しかし、 生涯そのものの紹介番組ではないので半分も満足できず、むしろ仏教入信後の心境の方に興味を惹かれた。

 実は私は一度だけれ彼女と同席したことがある。私のゼミ生ではないが、制度上の指導学生である米国史専攻の学生の結婚披露宴なので出席を断ればよかったのだが、就職したばかりでこれも女子大教師の仕事の一部かと誤認した。 ところが当日の雅叙園での披露宴の席が何と晴美氏の真正面。新郎は寺の跡取りで延暦寺で修行を共にした仲間。 元来が話し上手の晴美氏は面白い話がいくらでも出来たが、私は花嫁の知識ゼロ。晴美氏から今どきの東京女子大の教師はこの程度かと思われた(晴美氏は東女の卒業生)と思うと学生にも自分にも無性に腹が立った。親切もほどほどにするべきだったのか!

2026年7月6日月曜日

 訂正

  前回のブログのタイトルに人物評価の難しさとうっかり書いたが、蒲島郁夫熊本県知事への私の敬意は変わっておらず、タイトルとして適切ではなかった。民選知事が県民の意向を重視したことからといって必ずしも批判さるべきではない。

 前回にコンクリート批判やダム批判が流行っていたと記したが、その主張の始祖が当時の田中康夫長野県知事だとは私も忘れかけていた。『何となくクリスタル』の作家として一世を風靡した同氏が知事として県内のダム新設に反対し建設を止めたことから、同氏は反ダム運動の旗手となっていた(させられていた)。その後に同県で水害があったとは聞かないので同氏は誤っていなかったが、反ダム運動が毎年のように水害に悩ませられる九州で妥当だったとはいえず、死者60名という悲劇となった。何事によらず「時代の正義」への警戒はあって良い。

2026年7月5日日曜日

 川辺川ダムと人物評価の難しさ

  例年7月4日には2020年の熊本水害(球磨川豪雨水害)の回顧記事が新聞に載る。ダム工事への住民の反対運動の成果と一時は評価された球磨川(正しくはその上流の川辺川)ダム建設の中止がその後の水害を生んだ。

 ある時期、わが国では反コンクリート、反ダムの運動が世論の支持を得て何十年前からの川辺川ダム計画が中止となった。その理由の一つが当時日本一の清流と報ぜられていた川辺川の観光資源としての価値の低下を恐れた人吉盆地の住民を含む熊本県民の世論でありそれを重視した当時の蒲島熊本県知事の「英断」だった。

 同知事は一介の農協職員から選ばれて米国留学を果たし、その後同県知事に選ばれた言わば立志伝中の人物で、私もそれとなく尊敬していた。ところが、反コンクリート、 反ダムの「時代の正義」になびいてダム建設中止を決断した。

 水害後は県民世論がダム建設支持に変わり、現在は川辺川の上流に「穴あきダム」を建設して清流維持と水害防止を図るとなったとか。蒲島氏のケースだけではないが、人物評価は棺を覆うまで難しい。もしかして棺を覆っても?