各地での野生のクマによる被害が連日報ぜられている。地方に住み過疎化に抗っておられる方々が被害者になられるのは都市民として本当に心苦しいこと。官民協力して被害の防止に努めてほしい。
その最新の被害の発生地として愛知県の豊田市の小原町の住民の被害が報ぜられている。そこは昔は矢作川の上流の山村で、昭和20年代の末ごろ私は落ち着いて卒論の準備をするためそこの寺に1ヶ月近く住まわせていただいたことがある(当時は小原村)。 紹介者と訪れた日は矢作川の鮎が食卓に登ったが、その後は動物性蛋白質はほとんどゼロ。寒冷地のため8月も初旬が終わる頃やっとナスが収穫され始め、その味噌汁がご馳走だった。当時の山村住民の食生活は大同小異だったのではないか? 少なくとも寺の食事はそうだった。そうした食事で日々の労働によく耐えられたと思わずにはいられない。
現在の小原町はトヨタ自動車の工場への通勤圏なので、食生活も一変していることだろう。同社が乗用車を作りはじめた昭和30年代初期の頃の話である。