『紅白梅』も『燕子花』も印刷物や映像で見ているので特別の感興は湧かなかったが、他に『伊勢物語』などの古典に題材をとった光琳の作品が多数あり、日本の美術と文学の深い関連をあらためて知らされた(今まで知らなさすぎた!)。さらに、光琳の影響を受けた近現代の画家たちの作品が展示されていた。近代の大家のものは興味があったが、現代となると既知の画家もなく、疲れも手伝い足早に一瞥しただけ。私の美術鑑賞は作者の有名度に多分に影響されるということか!
第一回は偶々三笠宮殿下のお供をしての訪問だった。無論お忍びの見学だったが、入口の担当者は数人の仲間の中の殿下に炯眼にもすぐ気づき、途中からは思いがけずVIP待遇となった。やはり日頃映像で見慣れているせいか。殿下が地下鉄を利用されることもあると聞いたので、ある時よく気付かれませんねと聞いたら、「三笠宮殿下によく似ていますね」と声をかけられたことがあると笑っておられた!
この時の訪問の仲間のうち生き残っているのは年少だった二人だけだと思ったら殿下を忘れていたことに気付いた! スケートやダンスが得意だったと聞く殿下の車椅子姿は痛々しいが、歴史学を専門とされた殿下には長く世の推移を見守って欲しい。
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