宇都宮氏は野党統一候補となった鳥越氏への批判には積極的ではなかったが、「依頼はあったろうに何故、鳥越氏の応援をしなかったのか」との伊集院の質問には矢張り本心を隠せなかったようだ。氏は応援演説を求める組織や個人からの強い圧力があったと明かし、応援に条件をつけたが鳥越陣営に受け入れられなかったと答えた。さらに氏は、鳥越氏に「淫行疑惑」が生じたのなら説明をすべきなのに、自身で一言も説明しなかったのはおかしい。多年人権問題に関わってきた弁護士として納得できないと語ったのち、「保守派、革新派の違いよりも、本人の人間性の方が大切だ」と断言したのには驚いた。これが共産党の支援を受けてきた革新派の宇都宮健児氏の言葉とは.....。私は氏の信念吐露に打たれた。
鳥越氏はこれまで疑惑を持たれた各界の人に説明責任を何十回と要求してこなかったろうか。これでは与党の議席数が衆参両院で三分の二に達したので引っ込んでいられなくなったとの氏の説明はそのままでは受け取れない。元記者仲間の三反園氏と杉尾氏がそれぞれ鹿児島県知事と長野県知事に当選したのを見て世の中を甘く見たのではなかったかとの疑いを私は禁じ得ない。だからと言って知名度やテレビ人気を重視して宇都宮氏や古賀氏よりも鳥越氏を起用した野党各派の無定見を見逃して良いわけではないが。
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