2016年8月3日水曜日

選挙 内と外

新聞でもテレビでも安倍改造内閣の顔ぶれが次々と報道されているが、全然興味が湧かない。政権政党が変わらないなら大臣に誰がなっても大した違いはないというのはある意味幸せなことなのかもしれない。それより小池百合子都知事のニュースの方がよほど面白いということもある。「小池劇場」にはめられたとも言えるが、同氏のしたたかさを自民党も野党も私も見損なっていたようだ。選挙費用50億円が無駄でなかったとなって欲しい。

最近のこのブログで小池候補が「エジプト留学などで身につけた視野の広さ」と書いたとき、私は彼女の留学期間が5年間とは知らなかった ( 1年や2年では本物ではない!)。しかし選挙中、知事の課題として電柱の地中化を挙げたのには共感した。地震の際、倒れた電柱が道路を塞ぐ危険は大きいが、その他にも都市の美観の点でも東京は都心の一部を除き先進国の都市に比べて見劣りするからである。ともあれ、「抵抗勢力」を排して? 順調な航海をして欲しい。

米国ではヒラリーとトランプの戦いの行方はまだ見えないが、ヒラリーの大会演説 ( 出色の出来だった ) の結果か、彼女が取り敢えず優勢を取り戻したという。このままリードを保って欲しいが、共和党大会でのトランプの演説も中々のものだった。銀行業と証券業の分離を復活する ( 1929年の大恐慌の教訓として分離されていたのに近年復活され、リーマンショックの一因ともなった )との公約は、サンダースの支持者を味方にするため ( サンダースの公約の一つだったとか ) の策ではあるが、ヒラリーが言わない ( 言えない ) 公約ではある。先日、イスラム教徒の米兵の戦死者の父親の演説を代作呼ばわりし、国民の反発を招いているが、「英雄とされる軍人や遺族への批判は米国ではタブー」(『日経』8月3日 ) というのも健全ではない。日本政府の日中戦争の停戦努力に対し当時の東條英機陸相が、戦死者の「英霊に対し申し開きできない」と反発して日米開戦にまで至った歴史は苦い教訓である。当時の日本と現在の米国が同じだなどとは言わないが...........。 

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