ということで、その後はせいぜいリストを一瞥するだけだったが、昨日のそれは1974年2月の曲ということで、10位までなら2曲 ( かぐや姫の「赤ちょうちん」とアグネス・チャンの「小さな恋の物語」)以外は既知の曲だった。
第一位の小坂明子の「あなた」は私も好きな曲で、小坂の透明な?声も美しいと感じていたが、今回、彼女が高校二年生のとき作詞作曲したものと聞いて驚いた。父がバンドリーダーだったなら矢張りDNAの仕業なのか。これでは修行とか努力はいったい何なのか! もっともその後彼女が作曲した二千曲はひとつも知らないが。
両人を並べても不謹慎ではないと思うが、フランスの国家「ラ・マルセイエーズ」を作詞作曲したルジェ・ド・リールは国民軍将校だった。すばらしい歌だが、「マリー・アントワネット」、「ジョセフ・フーシェ」などで知られる伝記作家ツヴァイクの『人類の星の時間』の中の「一夜だけの天才」によるとリールはその後音楽とは無縁だったようだ。突然神が乗り移った奇跡としか言いようがない( 学問的に「憑依現象」と言っては味気なさすぎる!)。北朝鮮に拉致された曾我ひとみさんが帰国後、佐渡への上越新幹線の車中で発した言葉はそのまま素晴らしい詩になっていた。二度と見ることはないかと思った風景を見て神が乗り移ったのだろう。
74年2月のベストテンの中では私は五位の「くちなしの花」が好きである。これまでカラオケバーにあまり縁がなく、全部で10回くらいしか経験がないが、「くちなしの花」は一度歌ったことがある。「カラオケの持ち歌だという男性も目立った」と評にあったが、やはり中高年男子の好みということか。
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