在日ムスリムだけではない。あるテロ対策専門家 (板橋功氏 )によれば「今回の事件でI S以外のテロ組織にも日本の存在が印象づけられた可能性がある。日本人が狙われる危険が高まったことは間違いない」(毎日新聞 2月2日)。事実、今朝の新聞によれば企業では安全対策を強化し出したという。それだけでなく、事件の決着がさらに長引いていたら親日国ヨルダンの政治的混迷はさらに深刻化していただろう。これほどはた迷惑な話はない。
メディアではフリーランスのジャーナリストたちを中心に池上彰氏まで、後藤氏を持ちあげる発言があふれている。しかし、故国を遠く離れた在日ムスリムや海外で働く日本人を不安や危険に陥れることになる行動は思慮に欠けていないだろうか? 彼らこそ最も弱い立場の人たちではなかろうか。
フリーランスのジャーナリストには、一流通信社の職をなげうって当時未だ注目されていなかったアフガニスタンの北部同盟を長期間取材した長倉洋海氏のように、真に尊敬に値する人もいる。後藤氏の今回の行動が仮に善意に発するとしても(私には俄かに信じられない )全く逆の結果を生んでいると私は思う。私は在日ムスリムや海外邦人の真の声を聞きたい。
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