2015年2月21日土曜日

桜を唄った歌

今朝の新聞( 『朝日』be )に「あなたの好きな桜ソング」の読者ランキング20位が載っている。私が知っているのは1位の森山直太朗の「さくら」、3位の日本古謡の「さくらさくら」、5位の「夜桜お七」、8位の「同期の桜」だけ。最近の若者の歌を私がいかに知らないかが改めて分かった。森山と坂本の歌はテレビで随分聞かされたが特別の感慨はない。感慨が湧いたのは矢張り年齢相応の歌だった。

「同期の桜」はむろん海軍兵学校生徒を歌っているが、会社の同期会あたりでも歌われるだろうから、若い人でも知っている人は少なくないかも。戦時中、「ああ紅の血は燃ゆる( 学徒動員の歌 )」と並んでよく歌われたが、肝心の兵学校生にどの程度歌われたかは知らない。前の戦争は愚かな戦争だったが、若い人たちの純粋な心根には聞く度に厳粛な気持ちになる。「ああ紅の.....」も「花もつぼみの若桜....」とあるように桜を歌っているのだが、知る人は少ないだろう。釣り堀の丸太の柵の上でこの歌を歌った小学同級生Hが陶酔して? 歌いながら釣り堀に落ちた。釣り堀は今は住宅地になっている。

「さくらさくら」は私の好きな歌で、日本の国歌にふさわしいと思う。同じ意見を新聞の投書欄で見たことがある。フランスや中国の国歌など戦争から生まれた国歌が多い中で、「さくらさくら」は古雅で平和的で日本の国歌にふさわしいと思うのだが、どの政党からも無視されている。「君が代」に反対する人たちがいつまで経っても少数派なのは代わりの歌を提示しないからではないか。「君が代」が侵略戦争中大いに歌われたと言うならフランスやイギリスの国歌はそれ以上のはずで、私には反対理由たり得ないと思う。新しく作ると言ってもどんな歌になるか分からないでは多数の支持は永久に得られまい。私は単純に「君が代」よりも「さくらさくら」の方が音楽として気に入っているのだが(何しろ素人なので逆の意見も否定する気は無いが)。

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