2017年8月14日月曜日

学校体育の危険

しばらく前に小中学校での組み体操による負傷事故の多発が報ぜられた。私は現在の学校の一部?で組み体操が行われている事実をそれまで知らなかった ( 私の小中学校生の頃は騎馬戦が普通だった ) 。そして高さを競うあまり最高十段?にもなる組み体操の危険を学校が許していることに納得がいかなかった。

今朝の朝日新聞によると、その後スポーツ庁が安全でない状態で実施しないよう通達したが、組み体操を中止したのは小学校で2割、中学校で3割程度だった。私は中止した学校の割合が意外に少ないと感じたが、実施による生徒たちの「達成感」や「一体感」を教師たちがより重視したのだとすれば今は理解できる。その教育的効果は十分あり得るし、いじめ問題に対する防止効果も考えられる。

他方、去年あたりから柔道を学校体育に取り入れたのには強い疑問を感ずる。部活動で生徒たちが柔道に取り組むのは自己責任の範囲内であり、何ら反対しない。しかし体育の授業時間にともなると実施は強制となる。防具をつけた剣道ならば危険はほとんど無いが、柔道で一生残るような障害を負ったら学校はどう責任を取るのだろうか。しかも組み体操の場合のような級友たちとの一体感というプラス効果は得られない。単に日本の伝統的スポーツだからというだけで柔道を正式教科に取り入れる十分な理由とは思えない。まさかオリンピックや世界選手権大会でメダルの数を増やし本家意識を満足させたいためとまでは思わないが............。

0 件のコメント:

コメントを投稿