2017年7月23日日曜日

ローマ字の略語の増殖

 日本語の文章に外来語が多く混入するようになって久しく、そのことの是非はこれまでも論じられてきた。しかし最近はさらに一歩進んでローマ字の略語が増殖している。すでに見慣れた用語も少なくないが、一瞬首をひねるケースが増えた。

すでに何の抵抗も感じないローマ字の略語にはEU, ICBM, IOC. NATO. OPEC などがあり、多少の抵抗感にとどまるものとして、TPP, NAFTA, M&A ( 企業合併、買収 )  EEZ ( 排他的経済水域 ) などがある。しかし最近のVR ( 仮想現実 ), AI ( 人口頭脳 ), IoT ( 物のインターネット ), PB ( プライマリーバランス、基礎的財政収支 又はプライベートブランド!) , AKP ( トルコ公正発展党 ) などは戸惑う。それも文中ならふつう訳語が併記されているが、新聞の見出しでは訳語無しなので本文を読むまで理解不能のケースが増えた。

ローマ字の略語の増加はむろん我々の実生活の変化を反映している。買い物をインターネットで注文し、支払いも金融機関に足を運ぶことなく済ませる人がどんどん増えているのだろう。私は預金の出し入れや送金などを自宅でインターネットで済ます気にどうしてもなれない。頭が古いと言われればその通りなのだが、詐取された例などを新聞で読むとスキを見せないのが一番と思ってしまう。ましてビットコインなど良く利用する人がいると感心してしまう。

それでも社会の進歩と共に非現金化が進むことは拒めない。米国だけでなく韓国と比べても我が国は後進国?らしい。そうであれば義務教育などで誤りのない金銭取引の仕方を教える必要がある。とっくに実施中かもしれないが............。

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