政党間でもメディアでも派遣された自衛隊員の危険がもっぱら論じられている。これまで自衛隊の主要任務は道路整備などの非軍事的活動とその防衛で、他国のPKO部隊や援助機関の救難は考えられていなかったが、今後は後者も有り得ることになる。
自衛隊が参加しているPKO活動は文字通りは「平和維持活動」であり、道路や民生施設の整備がそれに当たるとはむしろ拡大解釈だろう。それが他国から大目に見られていたのは現実に住民の生活改善に役立つからだろう。しかし我が国の「PKO派遣五原則」がどうあれ、実際に他国のPKO部隊や援助機関が反乱軍やゲリラに攻撃されたとき我関せずで済むだろうか? 事実、何か月か前、韓国の部隊が弾薬不足に陥り、現地の自衛隊が何万発かを貸与したことがあった。幸い大事に至らなかったが、もし自衛隊が援助を断れば弾薬が尽きて 韓国の部隊が皆殺しに近い損害を被る可能性はあったろう。そのとき日韓関係はどうなっていただろうか。私には悪夢としか思えない。
そもそもPKO派遣部隊は国連の兵力のはず。確かに「駆けつけ警護」は自衛隊員の危険を増大させ犠牲者を出すことも大いにあり得る。それがいけないなら我が国はそもそもPKO活動に参加すべきではない。米国に次ぐ国連経費を負担しているのに敵国条項を改めようとしない国連にPKO協力をする必要はないとの意見はあり得るし、破綻国家の住民のために自衛隊員が一人でも犠牲になるべきではないと考えるならそれも一つの考えではある。しかし現在の「駆けつけ警護」批判はそうした理由を挙げてはいない。いつまで曖昧さを続けるつもりだろうか。
P.S. 今朝とつぜんメール以外の機能が作動しなくなった。メクラ滅法にプラグを引き抜いては付け直していたら回復したが今後も作動不能はありそうだ。電子機器の故障は素人にはお手上げだが、ブログが中止になっても私が死んだと早合点しないで欲しい!
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