私のような高齢者は人工光ではなく太陽光を浴びて育った野菜を選びたいところだが、専門家によれば成分も味も天然ものに劣るものではなく、むしろ与える肥料分 ( むろん水耕栽培 ) により特定の成分を強化することも可能との話だった。
それでも露地ものを選びたい人はいるだろうが、地方によっては気候上他県産に頼らざるを得ない場合がある。番組で紹介されていた青森県の場合、冬の生鮮野菜は殆んど温暖な他府県産だった。そこで或る生産者、彼はほんらい他産業の下請け工場の経営者だったが注文の先細りを見越して自社の小工場を野菜工場に転換した。地元スーパーとしても輸送費を節約できるし、さらに地域の雇用を維持したい自治体が廃校を苗育成用に無償で貸してくれた。現在では新鮮野菜としてスーパーで売れているという。
周囲の協力など成功の条件は欠かせないだろうが、全国の植物工場の約3分の2は収支トントン乃至利益を計上できているという。青森県では未だ3社だけということだが、地方に雇用の場を提供する植物工場は大いに育てていくべきだろう。外国を含む遠隔地からの輸送のためのエネルギーの無駄遣いを減らすことは地球温暖化対策としても有益だろう。人工的と敬遠している場合ではなさそうだ ( 主婦はそんなこと気にしていない!?)。
PS 前回、メルセデス・ベンツとBMWの実燃費が公称値の4倍と1.8倍と書いたのは排ガス ( NOX )の排出量の誤りでした。私としたことが。悪しからず。
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