2016年4月22日金曜日

自動車の公表燃費値のウソ臭さ

昨日あたりから新聞各紙に三菱自動車製の軽自動車の燃費試験データの不正操作が大きく報道されている。原因として他社の軽自動車との激しい販売競争や、公表燃費値に応じた税金の軽減などが挙げられている。だが、不正な数値で顧客を欺いたとすれば、その責任は追求されねばならない。

しかし、私は確信するが、自動車各社の車種ごとの公称燃費を信用していたドライバーは一人もいなかったろう。きわめて燃費コンシャスなドライバーを自任する私が四年間ほど使用した二代目プリウスは評判どうりの低燃費車で、リッター当たり20キロは日常茶飯値?だったが、カタログの数値に達したことはただの一度も無かった( 他社の車も同じだった ) 。 いったいどんなテスターが運転したのか不思議だったが、試験場の機械の上での走行値だったのか?  もしそうなら事態を知りながら放置してきた役所も好い加減だった。

フォルクスワーゲン社の不正が公表されたとき私は他の輸入車もその可能性があると指摘した。今朝の毎日新聞は「輸入二車種も基準超」と報じている。メルセデス・ベンツ社とBMW社の特定のディーゼル車の実際の路上走行調査では、公表燃費値のベンツは4倍、BMWは1.8倍だったという。

だからといって積極的にユーザーを欺いたワーゲン社や三菱自動車の罪が軽くなる訳ではないが、役所だけでなくメディア界の人間も怠慢かお人好しか。既往はともかく今後はしっかりして欲しい。

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