2016年1月25日月曜日

スコットランド紀行または英国の物価

民放テレビの「地球バス旅行」のスコットランド編 ( 1月21日放映 )を録画で見た。最初は定番の古都エジンバラとその周辺、ついで北上してピトロッホリーのウィスキー醸造所、最後にさらに北上してネス湖訪問だった。エジンバラは私自身二度訪れている上にテレビの旅番組でたびたび紹介されているのでそれ程興味をそそられなかったし、ピトロッホリーの漱石も訪れたという醸造所 ( 当時は知人宅 ) もアルコール愛好者でもない私には興味津々とまではいかなかった。

ネス湖訪問は過去一回半?ある。最初は1966年で、ネス湖の直前のフォートウィリアムまで行ったが、ネス湖まで足を伸ばしてもどうせネッシーに会えるわけではなし ( 秋の学年始め直前でもあった )と断念した。ところが帰国後二度三度ネス湖とネッシーのことが紹介されるテレビ番組を見たら惜しいことをしたとの思いに駆られ!、二十年ほどのちにやっと訪問した。といってもやはりネッシーは現れなかったが、代わりに?若い日本人女性二人組が現れ、インバーネスまで同乗させてくれないかと頼まれた。しかし既に四人乗車だったので断った。二人はそれでは湖畔の宿を探すとのことで別れたが、夕方近くなのにその元気に感心 ( 寒心?) させられた。

今回のテレビ番組を見たら物価が日本よりもかなり高いと感じた。1ポンドが千円だった1960年代の英国は鉄道運賃を始めとする物価の高さが印象的だったが、その30年後は物価はむしろ日本より安くなっていた。その後EU加盟や好景気もあり、再び物価が上昇したようだ。しかしその好景気は金融業や不動産業などが中心で、街を走る車は外国車 ( 製造地は英国も少なくないが ) ばかり。多くの英国車のブランドが消滅するか、外国資本に買収されている ( インド資本にも!)。英国が「世界の工場」など遠い昔であることはもちろんだが、物づくりを怠って良いのか、他人事ながら心配である。

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