2015年9月23日水曜日

フォルクスワーゲン社に制裁金?

フォルクスワーゲン社が排ガス規制を免れるため自社のディーゼルエンジンに不正なソフトウェアを組み込んで居たという。すでに会長が陳謝しているので事実なのだろう。車体検査の時だけきれいな排ガスを出すとはどんなソフトなのか想像もつかないが ( すごい技術と感心してしまう! ) 、該当車が1100万台で会社は特別損失として8700億円を計上した。もし米国がさらに制裁金を課せば2兆1000億円という巨額になるという。今年度は販売数世界一と予想され絶好調だったので経営が傾くといった心配はないだろうが、会社には大打撃ではある。

私はフォルクスワーゲン社の車は旧ビートルを二回 ( 二回目はメキシコ製かブラジル製で、私の車歴で唯一の左ハンドル車 ) と初代ゴルフを所有した事がある 。前者は何しろ構造が簡単なので故障もなくお気に入りだった ( まともなクーラーがあったら今でも所有?)が、ゴルフはディーゼルエンジンの燃料噴射装置が数回故障して高速道で黒煙をあげて猛然と走りだし、ゾッとしたことがあった (何しろ偶に起こるので販売店では原因不明で、そのまま )。

工業製品に故障はつきもの。タカタ社の場合1000万台余りのうち二桁程度の事故は仕方が無いとも思うが、死傷した当事者になればそうも言っていられない。しかし個別に十分な補償をするのは当然だが、米国政府が別に巨額の制裁金を課すのは分かったようでよく分からない ( 隠した場合は別 )。不満のある外国に対し米国がしばしば在米資産の凍結を課すのは企業への制裁金とは性格が異なるのだろうが、どちらも自国の制度を世界に適用させようとするようであまり気持ちの良いものではない。TPPも同様の恐れがあるようで、やはり国際的司法制度を強化するのが本筋だろう。

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