2015年5月3日日曜日

何事にも堅苦しい国 日本

ウィリアム王子とキャサリン妃に第二子が生まれ、メディアが英国民の興奮を伝えている。国王を断頭台に送り共和制になったことを誇るフランスと王室の慶事に沸く英国とは、同じように民主主義先進国と自負しても対照的である。どちらに共感するかは人それぞれだろう。しかし、両国に共通する面も見逃せない。

キャサリン妃が出産した病院に駆けつけたウィリアム王子は愛車のレンジローバー?を運転して帰った。日本では決して見ることのない光景だった。皇居内だが御用邸内だかで皇太子 (天皇 ?)がハンドルを握ったとは聞いた覚えがあるが、公道でそうした姿を見かけることはない。同じ王族なのに。

王族だけではない。以前、ジスカルデスタンがフランスの大統領だったとき、休日を中部フランスの別邸で過ごした彼がマイカーを運転してパリに帰る写真を見た覚えがある。大統領と異なり国家元首ではない日本の首相でも街なかで運転することはない。安全第一を優先する役所がそれを許さないだろう。しかし、テロの危険ならば日本より英国やフランスの方がずっと危険だろう。    

雅子妃も外交官時代はカローラを運転してパパラッチならぬ記者たちに追いかけられていた。彼女が車の運転が好きかどうかは知らないが皇太子妃の現在、街なかの運転を禁じられていることは間違いなかろう。一事が万事。彼女の病気にはそうした束縛の数々が原因となっていると私は睨んでいる。宮内庁こそが、あるいは宮内庁を臆病にさせる我が国の精神的風土こそが病気の第一原因に挙げられるべきだろう。

どの先進国と比べても安全な我が国で皇族も要人も他国に勝る束縛を強いられているのは不思議という他ない。

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