2025年7月16日水曜日

120年後になぜ?

  今朝の『朝日』によれば、フランスのマクロン大統領は隣国ドイツのためにスパイを務めたとされた故アルフレッド・ドレフュース陸軍大尉が120年前に無罪放免された日を国家記念日と決めた。 

 ヨーロッパにおけるユダヤ人受難の象徴ともなった「ドレフュース事件」を詳述する余裕はないが、他国のためスパイを務めたと軍事法廷で判定され終身刑となったドレフュースは南米の仏領ギアナ(の沖の「悪魔島」)に送られ、10年後に無罪放免された。

 今回のドレフュース釈放を国家記念日とする決定には裏もありそうだ。植民地支配国だった関係からフランスは大量のイスラム教徒の移民を抱え、彼らによるユダヤ教の教会(シナゴーグ)放火事件などもあり、将来を不安視して米大陸などに移住するユダヤ系市民が新聞ダネになったことがある。何しろイスラム教徒は産児制限は許されないので、百年千年先にフランスで同教徒が多数派となる可能性は完全否定はできない。ドレフュース大尉の釈放日を国家記念日とあらためて決めることはユダヤ系フランス人に安心感を与えることは事実だろう。それとも考え過ぎだろうか?

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