今回出現した古書の中に宮澤賢治の『注文の多い料理店』の復刻本が表紙はボロボロになりながらも出てきた。以前にこのブログで言及したような気もするが、明治大正昭和3代の代表的な小説類三十数編を初版当時の装丁のまま完全復刻したほるぷ社の叢書 ( 昭和49年 ) を当時10万円前後で購入した。恥ずかしながらほとんど読まなかったので『注文の...』以外は新品同様。終活の一環として文学書専門の某古書店に売却しようと電話したら、倉庫が満杯なのでと見事に断わられ驚いた。当時は全巻揃っていると思っていたが、今回ようやく揃ったのだが......。
もう読むことも多分無いので誰かに無償で進呈したく、幸い旧同僚が引き受けてよいと言ってくれた。しかし、彼は私より2歳ほどの後輩なので、遠からず?ご子息にとって ( 我が家と同様 ) 迷惑物となるので躊躇せざるをえない。専門書がほとんど無価値と評価されたのも悲しいが、復刻版の文学書も例外ではなかった。こんなご時世になろうとは..........。私は長生きしすぎたのだろうか!
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