2018年12月15日土曜日

英才教育の成果

最近、わが国の10歳台のスポーツ選手が世界の桧舞台で大活躍している。女子卓球界は福原、石川の時代からだからその嚆矢と言えるが、いまや水泳、テニス、体操、フィギュア・スケートと枚挙にいとまがない。大慶至極である。

これら10歳台選手の活躍の陰には当然ながら早期英才教育があったことは間違いない。今朝のTBSの「サワコの朝」に清塚信也というピアニストがゲスト出演していた。その母の英才教育ぶりは大変なもので、5歳頃から姉とともにテレビやゲームとは無縁の生活。母( 音痴だった ) が外出から帰宅する気配があると子ども同士でピアノで合図するメロディーが決まっていたという。

それほどまでの練習を強いられ、多くのピアノコンクールで上位を占めたが優勝とはならなかったらしく、20歳を境に母の猛反対を押し切り、ピアノの才能を活かした芸能人を目指した。それとても容易では無かったが、端正な容貌も与ってか今では葉加瀬太郎や高嶋ちさ子と番組で共演するまでになった。音楽はコンクール入賞が目的ではなく、より多くの人に聞いてもらえる場所を目指すというその哲学は、その立場が言わせる面もあろうがそれはそれで納得できる。

英才教育で数々の各界の英才が輩出するいっぽうで、清塚信也と異なり無名で終わる子どもが圧倒的多数だろう。それはそれで後の人生に無意味とは思わない。しかし少なくとも清塚は自分の子に「あんな仕打ちは出来ない」と語っていた。それでも彼の現在の活躍はその母のお陰ではある。

しかし、体操競技やラグビーなどを見ていると、不幸にも身体に障害を負う若者もいるのではと思うほど激しい。子どもに英才教育を受けさせる知恵の無かった親の言い訳だろうが!

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