2018年9月9日日曜日

無駄と余裕のあいだ

今回の胆振東部地震の影響をテレビや新聞で見ていると、道民は勿論だが本州や外国に帰る旅行者はすべての交通機関がストップしてさぞや心細かったことと同情せざるをえない。せめて札幌まで新幹線が開業していたら、たとえ1日や2日は動かなくとも不安の程度は大きく違ったのではないか。むろん平時には、フェリーも含めて空路と鉄道は競合し、どちらにとっても効率は減ずるだろう。しかし今回のようなことが繰り返されれば日本を訪れる観光客も今後警戒するだろう。

ことは交通機関に限らない。苫東への火力発電の集中は ( 国民も道民も初めて知った?) 、効率から言えばベストだったろうが、万一のときには大変な不便を引き起こすと分かった。

今回の家屋への損害を見ていると、半壊まで行かなくても少しの傾き程度でもサッシ枠は大きく変形しており、復旧は容易ではないと感じた。私が1944年に経験した震度6弱程度?の東海地震では傾いた農家が少なくなかった。しかしその後の数十日のうちに丸太とジャッキを使ってどれも正常に復した。当時の家屋はマンションはもちろんプレハブ建築と比べても隙間だらけでエネルギーを無駄遣いしていたが、修理も簡単だった。結局どちらが資源の節約になるのか。

他人事ではない。十余年前、ボケて火の不始末から火事を起こすことを恐れてガスコンロをIHヒーターに代えた。湯沸かしのスピードなど、比較にならないほど便利になったが、今回の北海道のようになったらどうなるのか。だからと言ってガスに戻す気は毛頭ないが。

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