2018年9月21日金曜日

私は嫌カード派!

旅行カバンの中から古い朝日新聞の土曜版be ( 4月21日 )が出てきたが、この週の「be  between  読者とつくる 」は「あなたは現金派?  キャッシュレス派?」だった。結果はピッタリ50対50だったとのこと。韓国や中国では支払いは断然キャッシュレス払いと聞く。日本がそうでないのは我が国の紙幣の質が断然優れているからだと思うのは自国びいきだろうか。

米国の100ドル紙幣はニセ札が多いため受け取りを嫌がられると聞くが、わが国ではそうした心配をする人は皆無だろう。ヨーロッパのホテル代の支払いも現金よりもカード払いが好まれるようだが、これは備品を壊したり盗んだりされた時の責任追及が容易だからだろう。半世紀前の英国ではスーパーで、カードどころか小切手に金額を記入して支払いしている客を見かけた。個人が自分の小切手帳を持っている英国ならではの光景である。私がカード支払いを好まないのは失ったりして悪用されるのが怖いから。本当に悪用が容易なのかは分からない。単に新しいもの嫌いなのかも。

嫌カード派の私が仕方なくアメックスのカードを持つようになったのは、現金払いではレンタカーを借りるのに多額の預け金が必要だったからである。30年以上前、ノルウェーのオスロー空港 ( 構内バスはなく、空港ビルまで歩かされるほど牧歌的な空港だった ) でレンタカーを申し込んだら多額のデポジットを要求された。やむなく鉄道利用となったが、山がちの同国でのベルゲン訪問は鉄道が正解だった。

北欧3国を5日で駆け足旅行をしたのち1か月ほどパリで図書館通いをしたのだが、すぐ手帳を紛失したことに気づいた。オスロー空港でのレンタカー店と目星はついたが、取りに立ち寄るわけにもいかず、諦めた。すると間もなく東京の家内から手帳が送られてきたとの連絡があった。レンタカーを利用しなかったのにと、信じられない思いだった。早速礼状を書き、東京案内は引き受けたと書いたが、無論返事はなかった。私の北欧への敬意はそこから始まった。たまたま親切な青年だったのだろうか。

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