2018年6月22日金曜日

地震と地盤沈下の差?

大阪府北部を震源とする地震の被害が報ぜられている。幸い、揺れは人口密集地を外れていたようで ( 幸いとは何を言うか!?)、大阪市や京都市の真下で起こっていたら被害はこの程度では済まなかっただろう。それでもブロック塀の倒壊など軽視されていた危険 ( プールへの人目を避けるためなら何故3.5メートルもの高い塀が必要だったのか?) に対して、地震多発国に住む以上早急な対策が望まれる。

ヨーロッパでもイタリアやバルカン半島などは地震多発国だが、中欧や北欧は地震皆無のようだ。NHKの『世界ふれあい旅』は毎回ではないが良く見る番組で、先日 ( 6月19日 ) はドイツのハンブルグの近くのリューネブルグという小都市を紹介していた。

エルベ川の支流に面するリューネブルグは600年前のクレーン ( 河川港で使用 ) が残っているように今次大戦による破壊を免れた古い町で、オランダとよく似たレンガ造りの建物が並んでいる。地震とは無縁だが、町の相当部分は塩水のくみ上げによる地盤沈下を経験している。

番組が訪ねた代表的な民家 ( と言っても3階はある ) は400年前のもので、地下水汲み上げのため毎年1ミリずつ沈下しているとのこと。したがってレンガを一部覆っている漆喰は塩害のためもあり5年毎に塗り替える。それでも地震による突然の被害と異なり、家主夫妻は心配している様子はなく、町と自宅に強い愛着を抱いていた。

自然災害に弱い我が国の家屋と比べて石造の町は恵まれているなと感じたが、こればかりは嘆いても始まらない。温暖な気候や豊かな水資源など日本を羨ましく思う国も少なくないだろう。災害の危険に一歩一歩備えるほかない。

0 件のコメント:

コメントを投稿