もう25年前になるが、ジュネーヴからパリまでフランス版新幹線TGVに搭乗した。列車は途中から夜間走行となったが、驚いたことにパリに近づくまで灯火がない真っ暗闇の中を走り続けた ( 日本の新幹線では灯火が全くない夜景はトンネルの中ぐらいだろう )。圧倒的に平坦な地形と人口の少なさの故なのだろう (そもそも、駅が少なかった )。
日本の新幹線が造られるとき、航空機時代にそんなものが必要かとの声は少なくなかった。そのため私はリニア新幹線に疑問を抱きつつも反対と断言できない。
我が国のように国土が狭く人口の多い国向きの交通機関と当初は考えられたが、いまや世界各国で新幹線方式は拡大しつつある。航空機に比較して鉄道はエネルギー・ロスは格段に少ないはずで、戦後日本の世界的貢献の最たるものだろう( ウォークマンは廃れたようだし!)。当時の十河信二国鉄総裁や島秀雄技師長は日本国民からその貢献にふさわしい評価を受けているだろうか? 新幹線の車内で何人もの外国人を見ながら、退屈しのぎにそんなことを考えた。
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