2018年1月11日木曜日

アクティブ・ラーニングとは?

NHKテレビの「朝ドラ」終了後の有働アナ中心の番組「あさイチ」を私はたまにしか見ないが、昨日の朝は「知っていますか教育改革」というテーマだったので、元教師として最後まで見ることにした。

アクティブ・ラーニングという言葉を最近良く見聞きするが内容がよく分からなかった ( その逆がパッシブ・ラーニングと考えれば多少分かったのだが ) 。 番組では「知識を使う力」を養う教育と位置づけ、大阪の本田小学校の「考える体育」「考える社会」の授業を紹介していた。

「子供達が主体の授業」「教師は助言者」との目標を実現するため、「考える体育」では走り高跳びの成績向上の方法を生徒たちに考えさせていた。「考える社会」では生徒は教科書の内容を予習してくる ( この日は配られた映像を自宅で見てくる だった ) 。その日は戦争の映像を見た子供達に戦争犠牲者は男性と女性のどちらが多いかと問いかけ、大多数の生徒は女性と答えていた。( しかし正答は男性 )。生徒たちの誤りは戦争の最大の被害者は女性や子供であるとの情緒的主張をメディアや親たちに吹き込まれてきた結果では? いくら前線と銃後の区別が曖昧になった現代の戦争でも、兵士が最大の被害者であることは理性的に考えれば明らかなのに........。

こうした参加型授業への疑問として、「先生は対応できるのか」「喋るのが苦手な生徒は不利では?」などの疑問が挙げられていたが、同感である。知識授与型の授業に比べていくら望ましい授業であっても ( それは確かである ) 、多忙と言われる今の教師たちにとり過大な要求となる恐れはある。クラブ活動指導を始めとする勤務時間の短縮や1クラスの生徒数の減少に政府の側が努めるとともに、親や社会の側も学校に本務以外の負担を期待すべきではない。

P.S.  昨日の朝日新聞に「アフリカ  人口爆発」という見出しの記事があり、それによるとアフリカ全54ヵ国の人口約12億5600万人は国連の統計では2050年には倍増して約25億人となり、大陸最大の人口のナイジェリアの人口は1億9000万人から4億人になるという。前回のジャレド・ダイアモンドの人口減少の勧めが何やら正しく思えても来るが.......。

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