2017年10月27日金曜日

習近平体制の確立を歓迎する?

中国共産党の党大会がようやく ( 私にとっては ) 終わり、習近平の独裁体制が完成したようだ。独裁完成の指標として、党規約に習近平の指針が「思想」と表現されるのか、「理論」と表現されるのか、習の個人名が折り込まれるのかなど新聞の予想は賑やかだった。結局、江沢民や胡錦濤をしのぐ最高の形で決着がついた。

われわれ日本人にはメディアに解説してもらわなければ微妙な違いはわからないが、中国人にとっては明らかな違いなのだろう。むかしソ連指導者たちの党内演説 ( 今回同様やはり長かった ) は当然「拍手」されたと報じられた。しかし実はその上に「熱烈な拍手」、「長く続く熱烈な拍手」の二種があり、使い分けられていた。そうした微妙な違いを知るための「クレムリン学 ( クレムリノロジー )」という学問?があった。

独裁強化が言論の自由の抑圧に至るのは問題だが、習近平がこの五年間に追求した汚職幹部の追放は大衆に支持された。私も、幹部たちのひどい汚職が放置される限り共産党が大衆の不満を外国とくに日本に向けると考えるので、日本としても習近平による汚職の徹底追及は望ましいと考えてきた。また、習の権力の安定は米国との協調を追求することにもプラスになると考えてきた。その意味では、党大会終了で習近平には大胆な対米協調が可能になったのではないかと考える。願望に過ぎないと言われれば否定しないが...........。


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