思えば山尾志桜里議員の「不倫事件」による党離脱が民進党混迷の発端だった。代わり映えのしない民進党幹部たちに代わって山尾氏が幹事長に抜擢されると聞いたとき、これは同党再生のきっかけになると期待した人は私も含めて多かったのではないか。同氏の軽率さは責められるべきだが、起死回生の一手と彼女を抜擢した前原氏にも小さくない打撃だったろう。
前途に自信を失いかけた前原氏にとり改憲で一致できる小池氏との連携は周囲が考えるほど奇策だったとは私は思わない。むしろ共産党を含む野党連携よりも受け入れ易いものだったろう。しかし小が大を呑み込むこの合同は、改憲と新安保法制の支持という条件で「希望の党」側が入党を審査するという屈辱的な条件付きで、吸収合併に限りなく近い。
私は民進党の両院議員総会は激論の場になると予想したが明確な反対は無く、満場一致の形をとったと聞き心底驚いた。党代表選挙で野党共闘路線を主張した枝野氏の支持者たちはなぜ反対しなかったのか。。
それを解くカギの一つは当日 ( 昨日 )の朝刊の世論調査での投票予想率ではなかろうか。出来たばかりで政策も明らかでない「希望の党」支持が13% ( 『朝日』も『毎日』も ) に対し、民進党支持はそれぞれ8%と5%だった。本来は国民が衆院解散を支持していないことを示したかった?新聞社の「全国緊急世論調査」はむしろ民進党議員たちの意気阻喪を招いたのではないか。これも「一寸先は闇」の好例かもしれない。
P.S. 前回のブログの国際購入費は国債購入費、国民の記憶は国民の記憶力の誤りです。悪しからず。
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