トランプとヒラリーの争いならば私もヒラリーの勝利を願うが、世の中単純ではないらしい。トランプの「日本安保ただ乗り論」が日本による米軍への基地提供や駐留費負担を無視しているとしても、防衛費の対GDP比率が日本1%、NATO大国2%、米国3~3.5%とあれば一般の米国民が基地提供や経費負担の無視に傾くおそれ無しとしない。
米国が同盟国とくに日本や韓国やドイツを援助しない結果、それらの国が原爆保有に走ったとしても構わないとの発言はさすがにその後封印されたようだ。しかし米国 ( というよりも五大安保常任理事国 ) が他国の原爆保有をどれほど嫌うかを知る日本の保守世論の一部に、トランプ発言を新状況と期待する空気もあったようだし、それ以外にもトランプ発言への肯定的理解はあるようだ。
昨日の東京新聞によると、従来から激しい日米同盟批判で知られる元外交官の孫崎享氏は日米関係を考え直す良い機会として「トランプ氏はその主張を続けてほしい」と語り、前泊沖縄国際大教授はトランプ氏が「自分の頭で考えて素朴な疑問を呈していることは...........評価すべきだ」と語ったという。敵 ( 日米同盟 ) の敵 ( トランプ ) は味方ということか。
孫崎、前泊両氏が原爆保有に賛成ということではなかろうが、日米同盟を桎梏と捉える人としては不自然ではない。私としてもオバマ大統領までが日露の交渉に公然と疑問を呈するのは不愉快ではある。ロシアを中国の側に押しやって何の利益があるだろうか。
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