2016年3月4日金曜日

アベノミクスの評価?

自動車の自動運転 ( 矛盾してる?)が最近話題になっている。それでは運転の楽しさはどうなるのだと言いたいが、身障者や老人などで移動の必要に迫られた人たちに心強い味方なことは間違いないだろう。

今朝のNHKニュースでタクシー業界やバス会社で運転手不足を解消するため自動運転への期待は大きいと紹介されていた。私などあらゆる場合に対応する技術的困難から自動運転に懐疑的だったが、コースの限定されるバスやタクシーから実用化は進むだろうとの研究者の指摘に成る程と納得した。

しかし気になったのはバス会社でもタクシー業界でも運転手不足に直面しているとの事実だった。バブル経済の崩壊後、職を失った人たちがタクシー業界に運転手として多く雇用され、安全弁として?貢献したが、そのため運転手の収入が大幅に低下したと聞いていたからである。

アベノミクスは目標の物価上昇 ( 2%のインフレ ) はとても覚束ないし、勤労者の所得の上昇もそれほどでないことも事実だろう。経済の専門家で無い私にはインフレが望ましいとの論には半信半疑だし、勤労者の所得はもっと顕著に上昇して欲しいが、各業界で人手不足が生じていることは素晴らしいことだと思う。自分が失業者だったら人手不足は自分の交渉での立場 ( bargaining power ) を確実に高めるはずだからである。その程度のことで現在の経済格差が無くなるわけではないが、方向として ( 方向性などと言って学問的になったなどと錯覚するな!)改善の方向ではあるし、何より求職者の選択の自由を拡大するはずだから。アベノミクスの最終的評価はまだまだ何とも言えないが、安定した職についている人たちのアベノミクス批判には共感をためらう。

0 件のコメント:

コメントを投稿