この一年あまり一匹の野良猫が庭を我が物顔に出入りし、埋めた台所ゴミを夜中に掘り返す。シッと口で言ったぐらいでは歩調を早めもしないが、私が庭に出れば脱兎のごとく逃げる。ところが、二ヶ月ほど前家内が、庭のアジサイの陰にいた猫が逃げるどころか威嚇するそぶりを示し、生まれて間もない子猫が傍らにいるのに気づいた。母親の愛は偉大だと言うべきなのだが、狭い庭に複数の野良猫は御免こうむりたい。相手は飼育場所を勝手に変えるので私も気づかず傍を通って威嚇されたが、棒切れも持っていなかったので手が出せなかった。
昨日やはり突然威嚇された時には手の届くところに拳大のコンクリート片があったのでそれを投げつけた。3米ほどの距離だったが昔草野球で鍛えたコントロールは確かで、一発目が親猫に命中すると子猫が逃走した。しかし親猫は相変わらず威嚇をやめないので二発目、三発目を投げた。三発目でようやく親猫は逃げた。どれも相手に当たったので肋骨ぐらい折れてもおかしくなかったのだが。短期間に人間を侮るようになっていた。
我が領土領空を侵犯されて不愉快なのは国も人も同じ。庭に居つかれないためには大人気ないと思われようとやむを得なかった。しかし、何より野良猫ごときが人間に刃向かうのが許せなかったのかも。私の行為は動物虐待に当たるのか?
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