2015年1月25日日曜日

病院管見

ようやく両眼の白内障手術を終え帰宅した。前回と合計しても4泊6日の経験に過ぎないが、自分の経験を一般化したがるのは人間の常。最近の大学病院の実状は垣間見られた。

感心したのは医師、看護師らのキビキビした働きぶりと慎重な対応である。後者は絶対にミスを犯さないためであると同時に、以前のブログに書いたようにモンスター・ペイシェント対策もあるのだろう。その結果提出書類も増えるし、提出窓口も複雑になったが、止むを得ない。ともかく最後に個人名入りの腕輪(何やら新生児のようでもある!)を外すまで責任をもって処遇していただいたと感じた。

それ以上に印象的だったのは病院関係者の働きぶりだった。どんな職業の人もプロフェショナルとしてそれぞれが重要な働きをしていると信ずるが、医療の場合文字どうり生命や健康に直結するだけに、その対応は良くても悪くても心に響く。好印象を抱いて退院できたのには感謝する。

最後に会計で支払いを済ませたら二週間前よりも低額だった。全く同じ手術なので、もしや計算違いではないかと申し出たら誤りなしと告げられた。その説明はにわかに理解できなかったが、私の場合一ヶ月以内の医療費が4万5000円ほどで自己負担限度額を超えるらしい。難病には高額医療費の免除があるとは聞いていたが、今回程度の医療でもそうした扱いがあるとは知らなかった。医療費の一割負担の上に上限まであったとは。日本の医療保険は世界一かも?  英国の医療制度NHSは留学当時無料だったし、今でもそうかもしれないが、手術を半年も待たせられるとも聞く。がん患者なら命に関わる。現在の日本の医療保険制度はぜひ守りたい。そのための負担増加は高齢者も甘受すべきではないだろうか。

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