アルジェリア出身者などムスリム系住民はフランスの人口の7%を占めるという。彼らの親たちは母国の貧しさを逃れるため移民となった故、底辺の仕事に耐えた。しかし、親と異なりフランスの教育を受けフランス語も達者な移民二世なら底辺以外の仕事を求めるのは自然で、失業率は高い。過激主義に走るのも分からぬではない。また、漫画にせよ預言者ムハマッドを揶揄したことには私は賛成しかねる。フランスやドイツではナチス礼賛やヘイトスピーチは法律で禁じられているではないか。言論の自由といえども無制限ではないと認めているはず。アラブ諸国の首脳たちも取りあえずテロを非難しても、ムハマッドの戯画化に不快でないはずがない。まして各国首脳のデモの最前列に「ユダヤ教原理主義者」のネタニヤフ首相の姿を見ては。
とはいえこの事件がフランス人の反移民感情を強めるだろうことは予想できる。M.ルペン党首の国民戦線にとってこれ以上の援軍はない。テロリストの行為はムスリム同胞をさらに苦しめる結果となるだろう。
射殺された警官は犯人と同じアルジェリア系市民だった。白人がマジョリティの国で警官になれたのは人並み以上に実直な人柄だったのだろう。ニューヨークでパトカーで行動中黒人に射殺された二人の警官も中国系と中南米系、マイノリティの出身だった。殺された警官本人の無念、家族の嘆きを犯人たちはやむを得ない犠牲と割り切るのだろうか?
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