2015年1月4日日曜日

世界平和( 度 )指数

今日の新聞に日本留学中のソマリア人学生の記事に世界平和 (度 )指数の説明があった。以前、一度は耳にしたことがある言葉だが、英国の『エコノミスト』が中心の調査で、10万人当りの殺人犯や囚人の数、銃の入手のし易さ、政治の不安定度、GDPに占める軍事費の割合、核や重兵器の能力、隣国との関係性など22項目の結果だと言う( 162国中ソマリアは158位、日本は8位 )。

項目の選定には当然批判もあるということだが( Wikipedia )、上位20カ国中、非白人国は日本と16位のブータンだけ。中国は108位、韓国は52位、米国は101位だった。20位以内に人口一億人以上の国は日本だけなので、中国が低いのは大国なのが一因だろうし、韓国は北朝鮮と境を接し、過大な軍事費が原因だろう。日本は2010年の3位から徐々に順位を下げているとはいえ、人口大国としては立派と言える。銃器の入手困難、軍事費が国家予算の1%以下なども大きいだろう。

予想通りとはいえ、1位アイスランド、2位デンマーク、3位オーストリアを始め北ヨーロッパの小国がずらりと上位を占めている。教育水準を含めた民度の高さや、貧富の差が比較的小さいことなどが矢張り物を言ったのだろう。

本来の記事のテーマはソマリアを出国せざるを得なかった留学生の苦しみなのだが、その見出しは「平和こそが すべてなんだ」とある。しかし、国内平和という表現こそあれ、通常平和は国際間の状態を言う。ところがソマリアは他国と戦争している訳でもなければ、他国にそそのかされて内乱状態なのでもない。それならば見出しは「治安こそがすべてなんだ」でなければ正しくない。真実を曖昧にする不思議な見出しという他ない。

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