2014年11月5日水曜日

テンション民族もほどほどに

昨夜、TBSテレビの「所さんの日本の出番!」という番組で、諸外国と比べての日本の交通機関の時間の正確さを取り上げていた。偶然チャンネルを回した結果なので前半30分の内容は知らない。だが、本来江戸時代きわめて大雑把だった時間概念を明治以来、1920年、時の記念日を制定したりした努力の結果今日のようになった由。

確かに、我が国の交通機関の時間の厳守ぶりはいちじるしい。電車など分単位どころか秒単位のスケジュールらしい。不正確より正確が望ましいことは当然で、事故の減少にも資するだろう。それにしても大都会のJR電車( 旧国電 )ならともかく、長距離列車まで秒単位の正確さ( 新幹線もそうらしい )を期することが必要なのか。鉄道の国際会議で日本の運転手は遅れたら切腹するのかとからかわれたとか。フランス第四の都市?トゥールーズ駅でローカル線に乗り換えたとき、発車が10分ほど遅れたが、お詫びの放送も発車ベルも無く、列車はごとりと発車した( 発車ベルは日本独特ではないか? )。10分の遅れなど詫びる必要を感じないのだろう。

それでも交通機関なら安全に関わるので正確に越したことはない。しかし、テレビやラジオの放送が日本ほどピタリと終了する国があるのだろうか。視聴者としては気持ち良いとはいえ、そのためアナウンサーらがどれほど神経を使うか。胃をやられると聞いた覚えがある。不必要な?緊張を関係者に強いるよりも、ゆったりと構える方が人間的なのではなかろうか。

今朝の新聞に、『ペコロスの母に会いに行く』の著者とのインタビュー記事が載っていた。私は原作も映画も見ていないが、認知症の母との生活を描いた漫画で、要は理想の親子関係、理想の介護生活でなくともよいではないかということらしい。そのインタビュー記者の感想は「いいかげんであることの大切さ」だった。時と場合によるのは無論だが。

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