今回は体罰肯定派( 実践派!)の高校の教師で教育困難校を甲子園常連校に変えた某氏と、体罰反対派の教育評論家の尾木ママが主役だった。前者は体罰の必要を認めることはもちろん出発点は生徒に恐れられること、恐怖を感じさせることでなければならないとするのに対し、尾木氏の主張は体罰は法律違反であること、自身が体罰に頼らず授業を行ってきたとの主に二点だった。
私は尾木氏の主張に賛成出来なかった。法律がもし実情に合わなければ改めるのが正しい道だし、尾木氏の成功体験が全ての教師に当てはまるとは到底思えないからである。一方、肯定派の某氏の主張は極端だが、教育困難校の現実は建前論、理想論ではどうなるものでもなかろうと思った。近年、教員の精神障害、長期休暇が少なくないと聞く。メディアはとかく上からの管理強化や教職の多忙を理由としたがるが、そんなことで本来真面目人間の多い教員が同僚に迷惑をかける職場離脱をするはずがない。見当外れであり、教員への侮辱ではなかろうか。
子供の人権を尊重すべしとの「正論」は、教員の人権尊重と両立させねばならない。そもそも生徒は未だ未完成な存在であることを忘れてはならない( 今思い出しても中学生時代の私は生意気で反抗的だった。今でも?!)。いじめ問題の解決を含め、今何より必要なのは教員の権威の回復であって、彼らの手を縛ることではない。
0 件のコメント:
コメントを投稿