最近、テレビニュースで二度タケノコ堀りの場面を見た。1度目はプロの農家のタケノコ堀りで、素人には分からないほどの微妙な地面の変化を察知し、完全な形で掘り出すわざに感心した。2度目はレクリエーション的なタケノコ堀りで、すでに地上40センチほどに伸びたものを掘っていた。固くなっているのではと思ったが、楽しい行事ならそれはそれでいい。
図書館分室への途次の竹林でもタケノコは何本も膝の高さに育っているが、掘る気配は皆無。店頭ではそう安くもないのに日本も贅沢な国になったと昭和ひとけたの人間は思う。
半世紀前、斜面に立つ現在の我が家に入居したとき、バス道路に面した北面に孟宗竹を植えた。竹は一年で成長する。出来るだけ早く家を緑で囲みたかったし、竹の葉ずれの音に憧れたのである。目論見どおり三年か四年で竹林となったが、同時に竹の根が盛大に下水溝に侵入した。放置することもならず、私の名案は御破算となった。
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