イージス・アショアの導入計画が当初から賢明でなかったかは専門家でない私には何とも言えない。しかし秋田と山口の配備予定地の住民の強い反対もさることながら、ブースター落下防止のための改良に多額の追加費用と長期の配備の遅れが明らかとなった。それを指摘され首相も不承不承受け入れたようだ。
しかし、その背景には北朝鮮のミサイル技術の大幅な向上があった。最終的に数千億円 ( それ以上?) 必要なイージス配備といえどもミサイルが一発でも防衛網を突破すれば基地は廃墟と化すだろう。仮に性能向上が言われるほどでないとしても数十発も同時に撃ち込まれたら同じ結果となろう。現在ではミサイル攻撃に対する防御は経済的に成り立たないようだ。
一方、トランプ大統領が配備見直しに怒るだろうことは間違いあるまい。すでに韓国には従来の5倍の駐留費を要求している米政権が、防衛費をGNP1%枠の我が国を大目に見るはずがなく、NATO諸国並みの2% ( 守られていない国も少なくないが ) を求めてくるだろう。それに抵抗するには限界があろう ( NATO諸国も基地提供をしている ) 。それでも所持金をドブに捨てるようなイージス配備よりはずっとマシである。
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