私はこれまで安倍首相を軽率な発言をする人だと思ってもメディアの批判には必ずしも同感できなかった。森友学園への土地払い下げ問題は疑惑に満ちていたが森友氏の人格は最低で、その言はとても信じられるものではない上に、彼は大阪選出の国会議員たち ( その中には引退前は大物議員だった人物も ) とも親しかったと報じた新聞もあったので、安倍夫妻の影響の結果と断定出来なかった。加計学園への獣医大認可問題も事前に首相が知らなかったとの主張は到底信じられないが、公的機関の獣医不足は深刻であり同学園の申請が最も早かったとあったので、認可されても不自然とは言い切れなかった。
しかし、今国会での「桜を見る会」に関する総理の説明は不誠実としか受け取れない。確かに招待者数などに関する取り決めはこれまで明快でなかったにせよ、それを悪用し、民主党政権下の8419人から在任7年間に1万1700人から1万8200人に増やした ( 『東京新聞』1月28日 )。招待客の名簿を抹殺したことなど臆面もない振る舞いというほかない。なにより、後援会関係者との写真撮影のため苑内を小走りになって移動する姿に一国の総理の矜持のかけらも無い。新型肺炎騒ぎなどで追求が半端に成ってはならない。
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