スレイマニ司令官について私はウィキペディアで知る程度だが、その高い人気は否定できないようだ。それは米国や周辺諸国からイランの国土を守ったとの評価から生まれたものだろう。しかし、彼が守ろうとしたのはイラン国家だったのか。それともシーア派イスラム教だったのだろうか。
今朝の東京新聞の『本音のコラム』で定期寄稿者のカリーマ師岡氏がイラン情報省の内部文書に言及している。氏によればその文書は「司令官率いるシーア派軍団が残虐行為により一部イラク人の反イスラム感情を煽っていると警鐘を鳴らした」ものだとのこと。事実、スレイマニ司令官はこれまでスンニ派に対する激しい戦いに従事していたと聞く。
スンニ派中心のフセイン体制の下でイラクのシーア派が抑圧されていたことは知られている。フセイン打倒後の新体制が多少とも反スンニ派的となるのは自然だった。しかし、それはイラクのシーア派が主体であるべきであった。
師岡氏がイスラムかどうか私は知らない。しかし、父親がエジプト人なので、イスラムならばおそらくスンニ派だろう。それがスレイマニ司令官の本当の動機が中東での「シーア派の三日月形」の完成だったと師岡氏に見抜かせたのかも知れない。
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