いつ頃からか、博物館学実習という教科が導入され、教員が交代で一回は視察することになった。私はマイカー利用のため希望して遠い所を担当することが多く、山本有三記念館 ( 三鷹市。これは近い ) 、半蔵門のカメラ博物館 ( 我が家からは遠い!)、千葉県立関宿城博物館などを訪ねた。山本有三記念館は太宰治が入水自殺した玉川上水沿いの大正末期の典雅な洋館 ( 有三が住んだ ) だった。現在はそこから歩いて数分のジブリ記念館がポピュラーである。学生は本格的に学べる大規模施設よりも気楽な小施設を選びたがると感じた。カメラ博物館のことはこのブログで、「開運鑑定団」の常連の鑑定士に関連して触れたことがある。
千葉県立関宿城博物館は千葉県の北端の野田市のそのまた最北端の、利根川と江戸川の分岐点にあり、旧城跡の近くに再建された城にあった。担当の役職者が応対してくれたが、私の母が房総半島の突端の白浜町 ( 当時は安房郡長尾村根本 ) の出身で私も毎夏を母の実家で過ごしたと告げると、実習生の話題そっちのけで大いに話が弾んだ。博物館の直前には終戦時の首相の鈴木貫太郎の生家と記念館もあり、この日の私はすっかり行楽気分になった。千葉県の縁者だから贔屓するのではなく、一見に値するのでは?
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