2019年3月27日水曜日

大佛次郎記念館を訪ねて

先週土曜日、横浜の港の見える丘公園の隣りにある大佛次郎記念館を訪ねた。3月25日まで特別展示「大佛次郎『天皇の世紀』1555回の軌跡  取材旅行から絶筆まで」が催されており、担当した私の元ゼミ生のYさんに訪問を要請されていた。出来れば桜見物もと不届きにも訪問をギリギリ引き延ばしていたが、桜はついに時間切れとなった!

大佛次郎が『鞍馬天狗』などの大衆小説から『帰郷』などの純文学、さらには『天皇の世紀』10巻のような歴史書まで執筆した知の巨人であることはむろん私も承知していたし、朝日新聞夕刊に1555回掲載されたときほとんど目を通していた。Yさんの解説付きでそれら関連資料を興味深く拝見した。他にも大仏が横浜生まれで生涯横浜を熱愛したこと、生涯に500匹の猫を飼ったほどの猫好きだったなど初耳の事実も多かった。

展示に接したあと昼食時、館内のコーヒールームで大きなサンドイッチを食べながらOさんとつもる話に興じた。天気が今ひとつだったので市内の見物は省かなければならなかったが、東横線が中華街駅まで延伸されていたなど浦島太郎の心境だった。

4月3日から横浜出身の漫画家の大和和紀の『あさきゆめみし』を中心とした展示が始まる。港の見える丘公園の桜とあわせて訪ねてはいかが。

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