2019年3月15日金曜日

記憶に残る選手

テレビに久しぶりに元スキージャンプ選手の原田雅彦氏が出ていた。1994年のリレハンメルオリンピックのジャンプ団体で日本男子チームは金メダルに手が届きかけていたのに失敗ジャンプをして国民をがっかりさせ、次の長野オリンピックの最終ジャンパーとして金メダル獲得に貢献したことを覚えている人は多いだろう。前よりは少し歳をとったと感じたが、人懐こい笑顔は健在だった。

20年以上前、オーストリア観光のツアーに参加したことがある。ミュンヘン空港からオーストリア入りして最初の観光地はスキーの競技場としても知られるバートガシュタインだった。トニー・ザイラーが世界選手権で三冠を達成した ( コルチナ・オリンピックに続いて ) スキー場のジャンプ台でガイドの説明を聞いていたとき、傍らの柱に目を走らせたら、ここでバッケンレコード ( このジャンプ台での最長飛距離記録 )を達成した選手たちの名を刻んだリストがあり、原田選手の名があった。エッ、原田選手って偉かったんだとびっくりした。

というのも、リレハンメルオリンピックでの失敗ジャンプの印象は強烈だったし、長野での最終ジャンパーとしての着地姿勢はいまにも尻餅をつきそうでヒヤヒヤものだった。それでも天は原田を見捨てなかった!

スポーツでは記録よりも記憶に残る選手はいる。原田は後者の代表だったが、立派な記録も残していたと知ってほしい!

0 件のコメント:

コメントを投稿