2018年10月2日火曜日

本土と沖縄県と宜野湾市と

沖縄県知事選で野党が支援した前衆議院議員の玉城デニー氏が、与党が支援した佐喜真前宜野湾市長を396,541票対316,321票でやぶり、新知事に選ばれた。政権側の経済的支援の餌に惑わされず、本土への強い不満 ( むしろ怒りだろう ) を貫いた沖縄県民は立派だった。

普天間飛行場のある宜野湾市の市長選も同時に行われ、こちらは与党支援の松川正則候補が野党支援の仲西春雅候補を抑えて勝利した。締め切り時間の関係か、1日付けの紙面で結果を報じたのは『朝日』だけのようで、同紙にも私の知りたい投票数の記載はなかった。

今朝の『読売』と『毎日』で遅ればせながら松川候補26214票対20975票と知れた。『朝日』には続報は無かった。同紙の報ずるように知事選が玉城氏の「大勝」なら、宜野湾市長選の松川氏も「大勝」だった。知事選の結果報道に6面を割いた『朝日』は宜野湾市長選の票数を読者に知ってほしく無かったとしか思えない。

これまでも宜野湾市民は基地被害に苦しみながらも辺野古移設に賛成とは発信しなかった。たとえそれが被害に苦しむ住民の数を百分の一に減らすことになっても。しかし、市長選という間接的な形で苦しい胸の内を明らかにした。私には沖縄県民と宜野湾市民の関係はわれわれ本土住民と沖縄県民の関係に重なって見える。それにしても一方の「大勝」を報じても他方の「大勝」を黙殺するのは公平とも思えない。

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