新大統領の就任演説もその内容に賛否は当然あろうが流石に良く練られており、16分間と短いのも良かった ( 就任式全体の長さも前回の三分の一程度とか )。長い演説は印象が散漫になるだけではない。無理に引き延ばすと安倍首相のハワイ演説のように「寛容」という言葉を何回も用いて中韓両国を無用に苛立たせることにもなる。また日本の首相が日韓合意の実行を求めるのは当然だが、10億円を支払ったのにと、この人は言わでもがなのことを言う困った癖がある。
徹底して「米国ファースト」を強調するトランプ演説は米国民の耳には心地よく響くだろうが、その政策とくに経済政策が果たして米国民に望ましい結果を生むかは未知数である。それでも結果が悪ければ4年後に国民が判定を下すだろう。演説で批判された元 ( 前 ) 大統領たちがそれでも新大統領の前途を祝福する光景は、私にはやはり心温まる光景と感じられた。
反対派のデモは当然の権利行使だが、一部の黒ずくめの人たちの破壊行為はやはり見たくなかった。トランプ氏の人種差別的発言と比べて些細な事という見方には同意できない。かつて治安が悪かったニューヨークの下町を安全な街に変えた当時の市長 ( ジュリアーニ氏?) の対策の第一歩は破れた窓ガラスや落書きを無くすことだったという。反対デモを支持する著名人たちが破壊行為を大目に見れば、大衆は彼らの正しい発言にまで懐疑の目を向けるだろう。
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