発端は杉並区長が待機児童ゼロを目標に掲げたことにある。まことに立派な主張だが、それが公表されると翌年の待機児童数が2~3倍の百数十名となり、翌々年はそのまた2~3倍に増加すると予想されるという。増加は杉並区民の要望以外に待機ゼロ目標を聞き知った他区民の転入もあるらしい。その結果幾つかの公園に保育園が併設されることになった。
なぜ公園かというと設置が認可されるまで手続きに半年が必要で、一年以内に建設するためには認可不要の区有地の活用しか考えられないという。杉並区は他区に比べれば公園は多いようだが、先進国としては日本の都市は公園面積は少ないのでは。その意味では反対住民に味方したくなるが、待機児童を抱えた親たちの切羽詰まった心情にも同情する。待機児童ゼロ目標を公表した区長に現場の区職員は振り回されている印象だったが、だからと言って区長が悪いわけでもないだろう。
ただ、反対住民の、区の計画案が地元に相談なしの突然の提案だったというのは、切迫した事情を考慮すると反対理由として無理があるのではないか。また、仮に切迫した事情がなかった場合でも、順序として先ず行政側が案を示すのはおかしいとは言えない ( 近年そうした反対理由が多い )。最終的にはやはり区民の代表である区議会の決定を待つしかないだろう。保育園は幼稚園ほど広い遊び場は必要ないなら駅に近いビルなどに設置しても良いのでは...........。
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