2015年12月3日木曜日

コオロギやミドリムシを食する時代?

昨日、どの新聞だったか将来の世界的食料不足に備えてコオロギの食用化の研究に取りかかっているという記事があった。牛肉に比べて必要な水資源は百分の一で済み、栄養価も高いという。イナゴが食べられるのだからコオロギは駄目とは言い切れないが (あんがい美味?)、そんな時代が来て欲しくないとは思う。

以前から食用としてのミドリムシの研究が進められていると聞いていたが、一昨日だったかジェット機の燃料になるという記事もあった。せめて燃料で留まって欲しいものである。

TPP交渉の内容がかなり明らかとなって来た。少なくとも農業分野に関しては悪い結果ではないと思う。消費者にとって肉類や果物が安くなるのは歓迎だろう。それに対し穀類生産への影響は当面少ないだろう。

農業に転職した人が補助金の種類の多さに驚いたと読んだことがある。農業団体を選挙で敵に回したくないのは与野党を問わないことの結果だろう。しかし補助金が手厚いとしても米豪などの外国との耕地や牧場の面積差はそれ以上に大きい。戦中戦後の食糧難を知る私は、コオロギやミドリムシを食することの無いよう? 少なくとも主食の穀類の自給率は出来るだけ高く保つべきだと思うし、国民はそのための費用を惜しむべきではないと思う。何しろ世界人口は今後も増加し続けるのだから。

現在の米価が外国の何倍もするのは事実だが、それでも農業従事者の平均年齢が60歳台ということは他産業と比べて農業所得が少ないことが大きいだろう。現在の消費者にとって生計費中の主食の比重は昔と比較にならないほど低い。それを当然と考えて食料安全保障を軽く見てはならないと思う。

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