2024年3月1日金曜日

隣国の与える教訓

  韓国の少子化が我が国をはるかに凌駕するとは聞いていたが、昨日の朝刊各紙に同国の統計庁の最新の出生率の発表の数字が掲載されている。結果は、我が国の一昨年の1.26に対し、昨年の韓国は0.72とのこと。

 少子化は多くの先進国に共通の現象だが、0.72とは夫婦2人の後継者が1人に達しないということ。我が国も他国を心配する余裕などないが、これでは韓国は将来の小国化が避けられない(もっとも韓国には朝鮮半島の統一というウルトラC級の解決策がある)。

 先進国に共通する少子化の原因は女性の家庭からの解放や晩婚化が挙げられる。しかし、日韓の差はそれでは十分には説明できない。各紙の指摘するように韓国の首都圏に人口の半数が暮らすという異常さや、それと無関係では無い進学競争や就職難の激しさだろう。

 しかし、我が国も韓国ほどでは無いが、首都圏への人口の集中や進学競争の激化は顕著であり、対策を急がなければ韓国の姿は明日の日本の姿だろう。さいわいわが国には京阪神というもう一つの核が存在する。この地域の振興は待ったなしであり、万国博の開催は半世紀前ほどのインパクトは無いかもしれないが、大きな一助(形容矛盾だが!)ともなりうる。隣国はそれを教えているのでは無いか?

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