2023年2月8日水曜日

メンフィスの官許?殺人事件

 先日、エルビス・プレスリーの故郷のテネシー州のメンフィスで交通違反の黒人が逃亡を図り警官に殴り殺された。殺した側の警官5人はすべて黒人だった。もし警官が白人だったらミネアポリスのジョージ・フロイド死亡事件時を上回る人種暴動となっていただろう。

 日本人に理解困難なのは今回の事件の発端が軽微な交通違反だったと伝えられていること。 たとえ逃亡を図ったとしても撲殺に値するほどの犯罪とは思えない。メンフィスが全米で五指に入る犯罪都市だとしても。そもそも犯罪に対する対抗暴力の許容度が日本とは比較にならないほど緩いと言わざるを得ない。

 書名は忘れたが亡くなった米国研究家の猿谷要氏の指摘に米国社会の暴力性があった。最近も米国の学校での銃による殺人事件が絶えない。それでも対抗策の強化は形だけとしか思えない。未だに銃で武装する権利を手放す気配がない。西部劇の時代ではないのに.............。広大な領土、複雑な人種構成、州権の残存など、我が国とは違いすぎる環境が個人による処罰が異常と思わない精神状態を残させているのだろう。

 最近、米国を含む外国への日本人の移住者が増加していると聞く。老齢の私などには理解できないが、安全だが周囲に気を使うことの少なくない我が国に若者が魅力を感じないのは自然なことなのか。ともあれその積極性は評価したい。

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