新聞やテレビに世界の観光産業のベストテンが発表されており、日本は初めて?1位となっている。昔人間には考えられない日本の躍進である。2位のアメリカはニューヨークをはじめグランドキャニオンやナイヤガラ瀑布やイエローストーン公園などスケールの大きさで人を驚かす観光地が少なくないし、10位にも入らない中国も万里の長城のような人工物以外にも西部にはヒマラヤに連なる5000メートル級の山々(ヒマラヤは中国領に数えたくない)や長江上流部の激流など見所は多い。
それに対しかつて観光王国だった西欧諸国はスペイン3位、フランス4位、ドイツ5位、スイス6位、などはそれなりに頑張っているが、英国8位など昔日の面影はなく、イタリアに至っては都市国家シンガポール9位に続く10位(他にオーストラリアが7位)。この結果を知ったら日本のカジノ誘致派はそれ見たことかと勢いづけられるのではないか!
日本が1位となったのは、以前にも言及した気がするが狭い国土に観光名所が集まっているからではないか。何年か前高尾山がミシュランガイドに載ったと聞くが、先進国の首都で都心から1時間余りで600メートルの山に達する国は珍しいだろう。
料理なども含めた日本文化や治安の良さや物価安で我が国が認められてきたとすればよろこばしいが、文化というなら中国はどうか。私はかつて紹興の町で会稽山公園という看板を見かけ、呉越2国の争いにちなむ「会稽の恥をすすぐ」、「臥薪嘗胆」、「呉越同舟」などのことわざの起源はここかと妙に感じ入ったことがある。それなのに圏外とは欧米から見ると中国はまだまだ未知の国なのか?
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