2022年5月5日木曜日

「基地負担は沖縄に」がヤマトンチューの本心?

 今朝の東京新聞に共同通信社が実施した全国世論調査の結果が報じられている。それによると沖縄の基地負担が不平等とする回答が、「どちらかといえば」を含めて79%に達するとのこと。それでは自分の地元への移設に賛成かというと反対は69%に達するという。

 沖縄県が米軍基地の存在のため陰に陽に苦労していることは日本人の誰もが知っている。しかも、本土復帰ののち米軍基地は減少するどころか本土の基地の一部が沖縄に移転したと聞く。沖縄県民がヤマトンチューに対して不信感を持って当然である。基地が必要というなら本土が大部分を引き受けるべきだと言われれば一言もない。

 2年ほど前、秋田県と山口県のイージスアショアの設置が地元の反対でつぶれた。秋田の場合はそもそも地形が建設不適地だったと聞くが、山口の場合はそうした問題は無く、迎撃ミサイルの残骸の被害が許せないということらしい。政府はイージスアショアを自衛艦搭載用に改良するということだが、艦船は四六時中洋上にいることはできないし、費用は倍増するとか。地元自治体の首長は基地の受け入れに同意すれば政治的に命取りになるのを恐れるのだろう。情けないことである。

 安全地帯からの気楽な首長批判との反論は必ずしも当たらない。市ヶ谷の防衛省には迎撃ミサイルが設置されていると聞くし、我が家から十数キロの福生市には在日米空軍司令部が置かれる横田基地がある。東京の西部は開戦となればミサイルの残骸が雨のように降るだろう。山口県が地盤の安倍元首相は地元説得に本気で努めたとも聞かない。安倍元総理は地元説得に動いただろうか。

 

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